資産運用

世界情勢と金融市場

あけましておめでとうございます。
と言ってから早一か月。。。

更新さぼっておりました。(笑)

みなさまいかがお過ごしでしょうか?
もう1月終わりですね。こわ

三好は変わらず、自分のペースでお仕事しております!

直近は色々な話題とともに、株式市場・相場も大きく変動しております。
個人的な知見や経験からお伝えしたいことがありましたので、更新させていただきます。

 

コロナウイルスについて

 

最近話題となっているこの「コロナウイルス」

知らない、という人はほとんどいないと思いますが、

中国の武漢で発見され、中国を中心に広まっているウイルス。

感染力も強いようで、肺炎を罹ったり、死亡者も出ており非常に恐ろしいですね。

(あくまで噂ですが、中国がウイルス兵器として開発していて、それが漏れたとかも言われています。)

悲しいことに、先日、わが故郷の奈良県でも中国観光客のバス運転手の方が1名罹患したと報道がありました。

みなさまも手洗いうがい、マスク着用などの感染予防はしっかりと行うようにしてください。

+αで政府の対応へのツッコミなどいろいろと話題には事欠きませんが、今回はそれに絡めて金融市場に触れていきたいと思います。

 

 

パニック・暴落相場

このコロナウイルスが話題に上がってきたのは、1月に入ってきてからですね。

実際は12月には中国で発生していましたが、そこまで大々的に報道もされておりませんでした。

 

中国が対外的な報道を隠蔽したり、感染が大きく広まっていなかったこともあり、世界的には認知されていませんでした。

ただし、SNS等を中心に段々と情報が拡散され、事態の深刻さが世界に明るみになってきました。

(いろんな発信がなされているため、どの情報が真実なのか判断が難しいですが、一通り見て、ご自身で考るのが良いと思います。私自身もどこまで本当か分かっておりませんが、今報道されている倍以上の罹患者がいてもおかしくないな、考えています。)

 

※中国人医師が診察に疲れ、当局に訴えている映像

とまあ、こういう話が世界的に広まると、

「中国やばくね?」→「中国経済低下」

とみなさん考えるわけですよね。その結果として、年明けからの中国・日本・米国の株価ですが、、、

 

直近、ガクッと値下がりしております。
これがすぐに戻ればいいのですが、さらにウイルスの被害が拡大することで益々、株式市場に影響が及ぶかもしれません。

またマスメディアの放送の仕方でも捉え方は変わってくると思います。
(コロナウイルスやばい!この世の終わり!みたいに大々的な放送されたら本当にみんな株売っちゃうからね。)

 

 

ではでは、

このような状況で、持っている金融資産は売るべきなのか、もしくは追加で買うべきなのか、みなさまはいかがされますか?

 

答えは、

 

 

ありません!

ないのかよ!と言われてしまいそうですが、答えはありません。

もしかしたら本当にこの「コロナウイルス」が原因で中国経済、しいては世界経済に大きなダメージを与えてしまい、株価の大暴落を引き起こしてしまうかもしれません。

こればっかりは分かりません。

 

ただし、全く分からない訳ではなく、いろいろと調べたり考えたりすることで、自分なりの答えは出せるのではと私は考えております

 

本当にこのコロナウイルスで世界経済に重大な影響が及ぶのか?

自分の保有している投資商品への影響はどれほどあるのか?

このあたりをしっかりと検討していく必要があります。

 

 

例えば、国内で考えれば、

ANAや日本航空などの航空業、中国での売上が大きい化粧品メーカー、中国観光客を顧客としているインバウンド業界などなど、これらの企業・業界にはマイナスの影響でしょう。

 

逆に、マスクを製造している企業、それを販売しているコンビニ等、そのような企業には思わぬ特需になっているかもしれません。

 

その他でいうと、IT業界や電力・ガスなどのインフラ企業、こういったところにコロナウイルスの影響はそれほどあるのでしょうか。

(↑こういった企業の株も、全体的に一緒に下がっています。)

 

 

そういったことを考えながら投資行動を決めていかれると良いと思います。

 

結局は自分でちゃんと調べるのが一番ですよ、ってことですね。

 

 

もちろん私も自分なりに調べています。

(個人的には、今回のコロナウイルスに関しては実体経済の影響はそれほど大きくないと考えております。ただウイルスの拡大スピード、影響力をもう少し見極めたいなとは思っています。世界的な流行病にならないかだけ危惧しています。なのでもうしばらく様子を見て、徐々に買い足していこうと考えています。)

 

過去の大失敗

自分の勉強不足が招いた失敗を書いておきます。

 

私の記憶にも新しいのですが、2016年の11月。

野村證券に入社して3年目のことでした。

 

アメリカ大統領選挙がありました。

当時は民主党のヒラリー・クリントン氏と

共和党のドナルド・トランプ氏(現大統領)での一騎打ちとなりました。

 

事前予想ではヒラリークリントン氏が大統領に当選するだろう、という予想が多く、野村証券のアナリストも「当然ヒラリーでしょ」みたいな感じで、全体としてもそのような雰囲気でした。

そしてヒラリー氏が当選すると、これからもアメリカは益々、経済成長していくだろう!

株もどんどん上がっていくだろう、と言われていました。

 

 

その一方、共和党のトランプ氏が万が一当選してしまったら、めちゃくちゃな政治でアメリカの景気は急降下するだろう、と予想されていました。

政治活動でかなり破天荒な行動や問題発言連発していたので、この人が大統領になったらヤバいでしょ、という感じ。

「まぁ、さすがにトランプ氏が大統領は無いでしょ」とみんなタカをくくっていました。

↑朝のニュースでもこんな感じ(トランプが映ってるけど)

 

 

それに加えて、(あなたはどっちに投票しますか?)というアメリカの投票者の事前アンケート?があって、それでも[7:3]くらいでヒラリー氏が優勢でした。

(今思えば、この情報も本当に正しかったのかなと思っています。)

 

 

そしてアメリカの選挙日、2016/11/9

段々と投票が開封されていき、どちらに票が入っているかリアルタイムで見ることができました。そして日本の株が動く朝9時~15時の間、ずっと開票が行われました。

私はお客様と逐一連絡しながら株の動きをチェックしていました。

 

 

まず序盤 日本時間の9時半くらいだったかな。

「お~、ヒラリーさん勝ってる。そらそやろなぁ。」

株価も上がっていました。

 

 

そして11時 「なんかトランプの票、結構多くない?」

プラスだった株価は段々と下がり始めました。

 

 

 

そして正午 「トランプの方が若干多いな~。ただ開票しているエリアがトランプの支持者が多いエリアやからかな~。ヒラリー巻き返すやろ。」

 

 

13時過ぎ 「あれ、差がどんどん広がってない?」

 

 

 

14:00 「おいおいおいおい、トランプこれ勝ち、、、、じゃないと思いたい」

この間、株は1分毎にジリジリ下がっていました。

 

14:30 「やばやばやばやば、え?え?

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

え?

トランプ勝ちじゃないこれ?どうしよどうしよ」

 

株はますます下がっていく一方でした。

本社の投資情報部に聞いても、「いや~、こんな展開予想してなかったですよ、様子見てください」という返事。

 

当時の株価はこんな動きでした。

一日で1000円以上の下落。歴史的な大暴落でした。

11:30~12:30の昼休み明けはヤバかったです。一気に500円以上下落。

 

 

そして選挙の結果、みなさんご存知の通り、

トランプ氏の大勝利で選挙は幕を閉じました。

 

そしてこの日、未熟だった私はこの下落に焦り、お客様に一部株式を売却することを提案し、実際に売却していただきました。それも午後になってからの低い価格で売却してしまいました。

「もっと下がるのが怖い」そういう心境が一番大きかったと思います。

そして次の日まで様子見ましょうということで終わりました。

 

次の日以降

 

次の日も営業日、株式は動き始めました。

その日以降の株の動きがこちら

見えますでしょうか。

青く大きく下がった選挙日、その翌日に大きく上がっている赤いローソク線。そしてそれ以降も上がり続ける株価。

 

そうです。下がった分、翌日に一気に株価は戻ってしまいました。

そしてそれ以降も株価は上がり続けました。

 

理由としては、懸念されていたトランプ政策が、よくよく見てみれば経済にとっていい政策なのではないか、と見直された結果でした。

 

お客様からの信頼を失った大きな出来事でした。

 

情けない話ではありますが、それ以降、二度とこのようなミスをしないよう、しっかりと調べ、感情的ではなく、数字を見てご案内しようと誓いました。

 

皆様もこのようなことが無いよう、参考にしていただければと思います。

 

長くなりましたが、ご覧いただき有難うございました。

ABOUT ME
三好 裕亮
FA/お金の専門家。元野村證券勤務。中立的な立場からお客様に最適な資産の組み合わせをお伝え致します。このホームページでは皆様のお役に立つ経済、資産運用、働き方に関する記事を記載しております。個別のご相談や質問に関してはお問合せ までお願い致します。