IFAについて

IFAとは「Independent Financial Advisor」の頭文字を取った省略名称です。

訳すと「独立的、中立的なファイナンシャルアドバイザー」となります。

大きな特徴として、1つの金融機関に属しておらず、金融機関の営業方針の影響を受けずにアドバイス業務を行うことができます。そのため「独立的、中立的」と言われています。

日本では、2004年からスタートした制度です。

今現在、保険の営業マンは何人いるかご存知ですか?実は100万人以上と言われています。それに対し、IFAは3500人と言われています。

そんなまだまだ馴染みのない職業ではありますが、金融先進国の欧米では、運用や資産形成は銀行や証券会社ではなく、IFAと相談しながら考えると言われるほど、尊敬を集める存在であり、かつ身近な存在です。

そんなIFAの特徴を大きく3つ挙げます。

①金融機関に所属していません

②転勤がありません

③幅広い提案が可能(個人差あり)

解説していきます。

 

①金融機関に所属していない

端的に言うと「ノルマが無い」「客観的な提案ができる」という点で大きなメリットだと思います。

私もIFAの前には野村證券で勤務しており、大体の内情は理解しているつもりですが、金融機関に所属している場合、銀行でも証券会社でも営業の場合、「ノルマ」と言われる営業目標が必ずついてきます。

金融機関の運営上、一等地に建ててある支店の高い賃料や従業員の高い人件費、本社の調査部門等々のコストはお客様から頂く手数料からまかなわれています。そのため営業マンたちには毎月高い営業目標が課せられているのが一般的です。

一概には言えませんがIFAは個人や事務所に所属して営業活動しており、金融機関に比べ、コスト面で非常に優れており、より中立的な提案に専念できる環境となっています。

※語弊が無いように説明しておくと、営利企業として利益を得ることは当然のことであり、サービスを提供し、その対価としての料金(手数料)をいただくことに対して、悪いというわけではありません。お客様が喜んでいただいているのであれば、むしろ、素晴らしいことだと考えております。

 

②転勤がありません

金融機関には基本的に人事異動があり、部署や勤務地が定期的に異動するようになっております。お客様との癒着を防ぐという理由から行われております。最近は異動までの期間が長くなっている傾向で、5年に1回というサイクルで動いているようです。

その面、IFAには転勤がありませんので、お客様と長いお付き合いが可能となっております。当然のことながら、担当者も目先の短期的な提案ではなく、長期的にお役に立てる提案を選択できるようになります。ご資産に関する問題やお悩みは長いお付き合いが前提で解決できるものであります故、大きな特徴であり、メリットだと考えております。

③幅広い提案が可能

上記の図をご覧ください。(私が所属している株式会社イコールワンからお借りしました)

従来のサービス(左側)として各専門の会社があります。

例えば「新しい家探したいな~」と思った場合に、この中でどの会社に相談されますか? おそらく、不動産会社に相談されますよね。そうすれば、不動産会社の担当者がついて、家探しを手伝ってくれます。

それは保険会社も証券会社も同じです。これが今までのサービスの流れです。

各業者で専門のサービスを受けられるという点では非常に優れている形だと思います。

ただ1つ気にしてほしい点があり、「各会社の情報共有がなされていない」という点です。

 

仮に、あなたに月々5万円程度の余裕があり、将来のために相談に行った場合、

証券会社…月々5万円の積立投資をしましょう。

保険会社…月々5万円で将来に備えたプランが作れます。

不動産…月々5万円から都内にマンションが持てます。

こんな提案になってしまうケースがあります。

 

何が良くて、何が悪いとは一概にありませんが、IFAはお客様の意向に沿ってお客様の最適な資産の組み合わせを提案するという形をとっています。(右側)

 

以上がIFAについての説明になります。