日常

高額セミナーで学んだ話

はい三好です。

 

 

今回の話は私が野村証券に入社して2年目の話

 

当時、支店には私をよく面倒見てくださった次席がいらっしゃいました。

支店でいうと支店長の次の役職の方でNo2ですね。

 

若くして次席になられたその方は、若手への指導にも熱心で、その中でも自分はよくいろいろと連れて行っていただきました。

 

 

 

ある日、その次席から、おまえは見込みがあるからセミナーに行ってこいと言われました。

かつてその次席も受講されたセミナーらしく、いい経験になるから強制はしないが行ってみたらどうだ?と話されました。

 

 

信頼のおける次席から行きなさいと言われれば、否定する理由はありませんが

なんとそのセミナーの受講料

 

 

15万円!!!(行くなら自腹)

 

 

 

 

当時手取り25万前後の自分にとっては中々痛みを伴う金額でしたが、正直野村マンはそんなものではひるみません。

(証券マンのお財布事情については気が向いたらどこかでお話しします)

 

即決即答で行く旨の返事をして、次席にセミナーへの紹介状を書いてもらって参加することになりました。

 

 

セミナーは3日あって、3連休連続で参加するというものでした。

 

会場は東京の五反田のランドマーク?だったかな、

大きい会議室で行われ、

当時参加者は100名を超えていました。

雰囲気も”いかにも”というセミナーの雰囲気。笑

 

私のような20代だけではなく、老若男女幅広い世代の方が参加していました。

 

 

緊張しながらも「ここにいる全員が15万払ったとしたら、このセミナーで1000万以上儲かってる!!」とか考えながらオリエンテーションを受けていました。

 

オリエンテーションではいくつかチーム分けがされて、1人ではなく5人一組でそれぞれ課題の報告などしながらセミナーをやり遂げるというものでした。

 

 

 

セミナーの内容としては典型的な自己啓発です。

めちゃめちゃ胡散臭かったですけど、話ししている内容自体は的を得ているし、生き方における本質的な内容を勉強するというものでした。

 

 

 

最終的なゴールが

3日間で人間関係、仕事、家族、夫婦、人生におけるすべての問題を解決できるようになる考え方を習得する

というものでした。

 

 

しかもただただ受講するだけでなく、いろいろな宿題が出されるんですね、

1時間以内に~、明日までに~やってきてくださいなど。

 

人生では経験しないであろう課題をやりましたので、印象に残っているものをいくつか紹介します。

 

 

まずは、両親に感謝を伝える電話をかける。

 

課題が発表されてから1時間以内という時間制限付き。

発表されてから各自100人が両親に電話するために散らばるんですね。

 

 

 

当然のことながら適当に「ありがとう!」とかではないですよ笑

「あなたの子供として生まれてきてよかったです。心から感謝しています。」

という一言は必ず言うように課題が出ました。

しかもセミナーで言わされてるということは伝えてはいけません。

 

 

 

んー、これね中々キツかったですね。

 

私は両親とも仲がいいので、まだ心理的なハードル低い方でしたが、それでも15分くらい躊躇しましたね。

 

それでも勇気をもって「エイ!!」っと電話して、言いました。

そしたら電話口の母は「大丈夫か?なんか嫌なことあった?」と心配していました笑

 

そりゃそうですよね。息子からそんな電話いきなりかかってきたらびっくりしますよね。

 

ふと思ったからさーとか言いながら、無事終わりました。

たぶん母は覚えていないでしょうけど。

 

で、自分の課題が終わって会場に戻ると衝撃の映像でした。

 

みんな泣いてるんですね、

50才過ぎのおじさんおばさんも。

 

中には電話をかけられず、ずっと電話を片手に持ったまま座り込んでいる人もいました。

そんな人には同じチームの人が「頑張れ!」って励ましながら、かけさせるんですね。

 

そして電話できたら、「よく言えたねー!!」って、またチームでワンワン泣き出すんですね。

 

私も全然冷めた目で見てたとかじゃなくて、みんないろいろ過去のしがらみがあるんだなー、って感じました。

 

たぶん”少し恥ずかしい”程度にしか感じなかった私は元から両親といい関係が築けていたんだと思います。

 

講師の方も話していましたが、ここで電話できなかったり、話せない人というのは過去に家族との関係でうまくいってなかったり、問題を抱えている方が多いんだそうです。

特に両親との関係性は自己形成におおいに影響を与えるのだそうです。

 

そんなしがらみをあえて断ち切って、あたらしい自分として生まれ変わるプログラムだそうです。

 

 

他人と10分以上見つめあう

 

これもなかなか貴重な経験でした。

 

みなさんは他人と目を合わせますか?

目を合わす人、逸らす人いろいろでしょうが、10分以上ジーっと見つめあったことはさすがに無いと思います。

しかも他人。

 

これはやったら分かるんですけど、すごいソワソワします。

見つめあってる間、はずかしい~そらしたい~~~~~~!ってなるんですね。

 

でも10分超えてくると自然と慣れてくるんです。

 

ランナーズハイならぬ、見つめーずハイになります。

 

なんか、すごい気持ち悪い発言に思われるかもしれませんが、相手に人間的な愛おしさを感じてくるんですね。

 

ちなみに私の相手は50代のおじさんでした笑

 

そんなことは関係なくてですね、

見つめながらも、

あーこの人ここにシワあるな~とか、髪の生え際ここか~とか思ってくるんですね。

 

これはやった人にしかわからない感覚だと思います。

 

見つめーずハイに関しては異論は認めません。

 

 

 

そのプログラムは相手のことを理解する、感じることで愛をもって接することができるようになる、やさしくなれるとかそういうプログラムだったと思います。

細かいのは忘れました。

 

 

 

 

そんなこんなプログラムを3日間達成し、最後の教えをいただきました。

人生のすべての問題を解決する考え方

 

 

 

それは

 

「私たちはロボットである」

 

ということでした。(ロボット…??)

 

具体的には、物事に瞬時に意味づけをするロボットであるということです。

 

今、目の前で起こっていること、それを見て、聞いて、感じて、どのように自分でとらえるかは自分で決めているということです。

 

起きている物事と心の捉え方を客観的に離して考えなさいよ、というものでした。

これ文言で説明するの難しいですね、、、

 

 

例えば、何か失敗して、上司なり先生に怒鳴られるとします

 

この時、目の前で起きていることは、

上司が大声で怒鳴っている、ただそれだけの事。

 

それを見て聞いて感じて

情けない、と落ち込むのか

くそ―!とバネにするのか

怒ってくださってありがとう、と感謝するのか

 

これは自分の心が勝手に意味付けして捉えているんだよ、ということです。

そのことを客観的に捉えられるようになれば、たいていの問題をうまく解決できるようになりますよ、というお話しでした。

 

セミナーはそんな感じです

 

 

 

当時から振り返って5年ほどたちますが、今でもある程度鮮明に覚えているので、セミナーとしては15万円支払った価値はあったのか、と思ったり思わなかったり。

 

とりあえずこのブログを読んだ方は15万のセミナーを受けたようなものなので、セミナー代として一部料金を払ってほしいところです。笑

 

 

 

 

今日もいい一日を過ごしましょう

 

この辺で。

ABOUT ME
三好 裕亮
FA/お金の専門家。元野村證券勤務。中立的な立場からお客様に最適な資産の組み合わせをお伝え致します。このホームページでは皆様のお役に立つ経済、資産運用、働き方に関する記事を記載しております。個別のご相談や質問に関してはお問合せ までお願い致します。